アーティストデビュー曲となるテレビアニメ『マケン姫っ!』オープニング主題歌『Fly Away』を歌う富樫美鈴さんにインタビュー!

10月よりテレビアニメの放送が開始された武田弘光さん原作の『マケン姫っ!』。そのオープニング主題歌CDが11月2日にリリースされる。オープニング主題歌『Fly Away』を歌うのは『生徒会の一存』の椎名深夏役や『日常 』の水上麻衣役、『未来日記』の天野雪輝役、そして『マケン姫っ!』でも志那都アズキ役として出演している富樫美鈴さん。これまでもキャラクターソングやユニットとしてテーマソングなども歌ってきたが、今回リリースされるCDは本人名義としては初の楽曲。さらにカップリングの『アイノウタ』は富樫さんが作詞に挑戦している。今回は富樫さんに『FlyAway』『アイノウタ』についてお話を伺った。

オープニングを担当するということを最初に聞いたときはいかがでしたか?
最初に『マケン姫っ!』のオープニングテーマを歌わせて頂けるかもしれないというお話を頂いたときは、声優としてもまだ新人なので「歌わせていただけたら凄いことだな」と思っていました。実際に「決まったよ」と聞いた時は、今考えるとあの瞬間私は何を考えていたんだろう?というくらい嬉しかったのと同時に半信半疑状態でした。ジャケット撮影や今回のように取材していただいたり発売日が迫ってくるに連れてどんどん実感が沸いてきて、今となってはプレッシャーと責任感を強く感じています。

レコーディングはいかがでしたか?
『Fly Away』は『マケン姫っ!』の主題歌ということもあって、明るく元気で真っ直ぐな印象の楽曲で、実際に歌ってみて、前向きになれる曲だと感じました。作品のパワーや曲調と歌詞のパワーがとても大きいので、そのパワーに負けないよう、自分の最高のテンションを常に維持しながら最後まで歌わせて頂きました。レコーディング後、変にハイになってしまって(笑)トラックを走って運動しているような気分でした。
レコーディングはとても楽しくて、ディレクションをしてくださる方やミキサーの方、 プロデューサーの方の意見も取り入れて「こういう歌い方があるんだ」、「こういう表現の仕方があるんだ」というのを知ることができました。自分も「こういう風に表現したい」ということを伝えてコミュニケーションをとりながらのレコーディングで、その結果、最初に私が歌ったものよりも、さらに世界観が広がったと思います。
収録中は楽しいという思いが強くて、自分がどれだけのパワーを出していたのか気付かなかったのですが、家に帰って安心したら「もう動きたくない」というくらいヘロヘロになってしまいました。でもそれだけ想いと力を込めて歌ったんだなと思うと感無量でなんともいえない気持ちになりました。

曲の聴きどころは?
夢だったデビューシングルで、初めてオープニング主題歌を歌わせて頂いたので、本当はすべて聴いてくださいという気持ちです。歌詞が前向きで受け取りやすく、心にすっと入ってくるので、サビの「1・2・3・ハイ!」や「ホップ・ステップ・ジャンプ・ハイ!」の部分はライブで皆さんと一緒に歌いたいなと思っていますし、曲そのものの明るさや元気さが感じられると思います。それ以外で好きなところは、1番のサビ前の「どんな小さな願い事だって叶えてあげる」という歌詞です。こちらから投げかけるところが歌っていて楽しくて幸せになれるフレーズだなと思っています。

出来上がったオープニングアニメーションを観ていかがでしたか?
凄く嬉しかったです。曲の明るさや疾走感とアニメーションが、ピッタリで驚きました。私自身歌いながら、ここで絵が変わったり…などアニメのイメージが頭の中にあったのですが、それよりずっとカッコ良かったです!

カップリングは作詞をされていますね。これはどういう経緯があったのでしょうか?
『Fly Away』が出来たときに「カップリング曲を考えているんだよ」というお話を聞いて、候補の数曲を頂いたんです。そのあとで「作詞してみる?」と聞かれて、とてもビックリしました。(笑)。歌うことが大好きなので「いつか作詞もさせて頂けると嬉しいな」と思っていましたが「まさかここで!?」と。家で全部の曲を聴いて、ある1曲が自分のイメージにピッタリで、この曲で今自分の思っていることを伝えたいと思ってこの曲を選ばせていただきました。

どんなテーマで詞を書かれたのでしょうか?
ファンの方や一緒にお仕事をしてくださる色々な方に支えられて、私は今ここにいるんだと凄く感じていて、そのことについて自分の言葉でお礼がしたいという思いがずっと胸の中にありました。それで今回このチャンスを大事にしていこうと思って作詞にチャレンジしました。『アイノウタ』というタイトルにさせて頂いたのも、恋愛の愛とは違う広い意味での愛情で、歌詞は私から私への応援歌でもあるのですが、私から皆さんへの愛の歌という二つの視点で書かせて頂きました。素直な思いを綴らせていただいたので、ぜひ皆さんに聴いていただきたいなと思います。

曲調はロックバラードで、オケ録りのときに見学をさせて頂きました。自分が作詞をしたので仮歌を録るときに「一緒に歌ってみますか?」と私も歌わせて頂いたのですが、とても素敵な曲です。バラードでもあるのですが強めのサウンドでロック感を感じました。

ジャケット撮影のエピソードは何かありますか?
撮影スタジオが私が好きな雰囲気の夢のようなスタジオだったんです。最初は二つのイメージで考えていてロックバラードの『アイノウタ』は落ち着いた感じで空気感のある絵をイメージしていて、『Fly Away』は逆に元気なイメージをしていて、撮影して頂いたものは正反対なものになっていると思います。

楽曲と作品のシンクロ具合はいかがでしたか?
お話を頂いてからコミックスを読みました。その後に曲をいただいたのですが、もう作品世界のままの感じで、キャラクターが動いているイメージが頭にあったので凄く歌いやすかったです。『マケン姫っ!』は恋愛的な部分もあって、詞の「君となら行ける気がするよ」とか「君と一緒に」というところは、作品があったから表現しやすくて助けられた感じも凄くあります。

最後にファンの皆様へメッセージをお願いいたします。
今回『マケン姫っ!』のオープニング主題歌『Fly Away』でアーティストデビューをさせて頂きました。初めてということもあり凄く緊張しましたが、自分の素直な気持ちを前面に出して歌いました。ぜひたくさん聴いていただいて、感じたことを教えてもらえたらと嬉しいです。私は皆さんの気持ちを受け取って、これからも頑張りたいと思います。『Fly Away』『アイノウタ』をたくさん愛してください、よろしくお願いします!


 

Wジャケット

TVアニメ「マケン姫っ!」オープニング・テーマ
Fly Away
歌:富樫美鈴
11月2日発売予定
COCC-16517 ¥1,260(税込)

収録予定曲
1.Fly Away
作詞:宮崎誠・森月キャス 作・編曲:宮崎 誠
2.アイノウタ
作詞:富樫美鈴 作・編曲:宮崎 誠
3.Fly Away (Instrumental)
4.アイノウタ (Instrumental)

Ⓒ2011 武田弘光/富士見書房/天日学園魔導検警機構

<リンク>
マケン姫っ! | アニメ公式サイト
マケン姫っ!MAKEN-KI! | 日本コロムビア